オレフィン(C14-16)スルホン酸Naの特徴と安全性

こちらのページではシャンプーなどに含まれる成分のオレフィン(C14-16)スルホン酸Naについてお伝えします。

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naの基本情報

成分名 オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
英名 Sodium C14-16 olefin sulfonate
別名 デトラデセンスルホン酸ナトリウム
α-オレフィンスルホン酸塩(AOS)
役割 洗浄剤・起泡剤

成分の特徴

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは泡立ちが良くて洗浄力もとても高く、製造コストも低い成分です。製造コストが低いので商品の原価を安くすることができます。

脱脂力も強く、必要な皮脂まで洗い流してしまうことがあり、皮脂量の少なくなる35歳以上の人は使用を控えたほうがいいでしょう。特に、水の次にこの成分が書かれているシャンプーは避けたほうがいいです。

タンパク変性作用という髪のパサつきや肌荒れの原因になる作用もあり、35歳未満であっても皮膚の弱い人や乾燥しやすい人は避けたほうがいい成分。

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naはラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムが忌避され、ラウリルフリーやラウレスフリーという表現で使われることが多くなった成分です。

洗浄力や脱脂力、肌への刺激を考えるとそれらと大差なく、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naだから安心できるというような成分ではありません。

さらに、ヤシ油などの植物油を原料として製造が可能なため、自然由来といった表現が使われる場合もあります。優しい成分を想像してしまう表現ですが、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは優しい成分とは言い難いです。

また、ハンドソープや洗顔料に含まれる場合はデトラデセンスルホン酸ナトリウム、食器用洗剤に含まれる場合はα-オレフィンスルホン酸塩(AOS)と名称が少し変わります。

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naの安全性は?

誤って目に入ってしまった場合はすぐに水やぬるま湯で洗い流す必要がありますが、特別危険な成分ではありません

また、濃度が8%を超えると刺激性が増す可能性がありますが、2%以下なら刺激もほとんどなしという報告がされています。

重篤なアレルギーが出たという報告もなく、安全性は低くないです。

でも、タンパク変性作用があることや洗浄力がとても高いこと、脱脂力が強いことも考慮すると、35歳以上の人や髪の毛を染めている人やダメージヘアの人、アレルギーやアトピー持ちの人、乾燥肌や敏感肌の人はこの成分を避けたほうが得策

脂性肌で健康な髪の毛の人ならこの成分が入っているからといって絶対に避けないといけないわけではありません。ただし、かゆみが出たり、フケの量が増えたりなどした場合は使用を中断するようにしてください。

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