ナツメ果実エキスの特徴と安全性

こちらのページではシャンプーなどに含まれる成分のナツメ果実エキスについてお伝えします。

ナツメ果実エキスの基本情報

成分名 ナツメ果実エキス
英名 Ziziphus Jujuba Fruit Extract
別名 タイソウエキス
役割 頭皮ケア

成分の特徴

ナツメ果実エキスはクロウメモドキ科ナツメ属の落葉高木「ナツメ」の果実から抽出されたエキス。フルクトースやグルコースなどの糖類、リンゴ酸、サポニン、サイクリックAMPなどを含んでいます。

サイクリックAMPは肌細胞を活性化させ、ターンオーバー促進(表皮角化細胞増殖促進)する成分。リンゴ酸のピーリング作用、サポニンの代謝促進作用と合わせ、頭皮のケアとしてシャンプーに使われます。

また、フルクトースやグルコースは保湿成分とされることもありますが、ヒアルロン酸などと組み合わせて配合されることが多く、それら単体の保湿はどこまで期待できるかわかりません。

ナツメ果実エキスが含まれているから保湿できると考えるのではなく、その商品の保湿力に関しては他の保湿成分も見て考えるようにしましょう。

ナツメ果実エキスの安全性

ナツメ果実エキスは皮膚刺激性やアレルギー性がほとんどなく、安全性の高い成分です。

2010年2月に日本薬局方製造のタイソウエキスは粘膜に使用される可能性のある化粧品に対して、100g中5g以上の使用が認められなくなりました。

でも、シャンプーの場合は粘膜にも使用しませんし、高濃度で配合されることもほぼないため、問題はありません。

ただし、ナツメは日本やインド、中国、韓国と生産国が複数あります。中国生産のナツメ果実からは残留農薬が確認されたこともあり、生産国には気をつけておいたほうがいいでしょう。

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