こちらのページではシャンプーなどに含まれる成分のラウレス硫酸Naについてお伝えします。
ラウレス硫酸Naの基本情報
成分名 | ラウレス硫酸Na |
英名 | Sodium Laureth Sulfate SLS |
別名 | ラウレス硫酸ナトリウム ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム |
役割 | 洗浄剤・起泡剤 |
成分の特徴
ラウレス硫酸Naはラウリルアルコールに酸化エチレンを付加し、末端ヒドロキシ基を硫酸化した陰イオン(アニオン)界面活性剤。古くから多くの製品に使われていたラウリル硫酸Naの刺激が強すぎるということで改良されてできた成分です。
原料コストが安く、洗浄力が強くて泡立ちも良い成分。でも、脱脂力も強いことやタンパク変性があることから敏感肌や乾燥肌の人や皮脂量の減る35歳以上の人は使わない方がいい成分です。
また、ラウレス硫酸Naに関しては、賛否両論のある成分。美容院で使用されるシャンプーに配合されていることもあり、スタイリング剤をしっかり落とすようなときは役立つ成分です。
そして、皮膚の残留性も低く、市販のシャンプーで主成分になっているオレフィン(C14-16)スルホン酸Naよりもいい成分だという人もいます。
反面、刺激が少なからずあって毎日使うのは不向きだという人もいたり、ラウリル・ラウレスフリーのようにまとめられて避けるべき成分だと言われたりもするので避けている人もいる成分。
どちらが正解とも言い難いですが、髪の毛を染めていない若者で敏感肌や乾燥肌じゃないならラウレス硫酸Naが入っているからといって避けなくてもいいでしょう。ただし、毎日使っていてかゆみが出てきたり、フケや抜け毛が増えたりしたときは使うのをやめたほうがいいです。
ラウレス硫酸Naの安全性
ラウレス硫酸Naは低濃度なら皮膚刺激性もほとんどないですが、シャンプーのように配合量の多い製品の場合は皮膚刺激性も軽度ながら出てきます。
乾燥肌・敏感肌、35歳以上で皮脂量が減少している方は使わない方がいいです。脂性肌や10代・20代の若者の場合は、必ずしも避けないといけないわけでもないでしょう。
また、アレルギー性はほとんどなく、毒性もありません。ラウレス硫酸Naはラウリル硫酸Naと一緒くたにされることが多く、経皮毒性もあると疑われがちです。
でも、ラウレス硫酸Naに経皮毒性はなく、残留性も低くて安全性は低くありません。ちなみに、ラウリル硫酸Naはシャンプーのように配合量が多い製品には使わない方がいい成分ですが、さすがに経皮毒はないです。
配合量が少なくてすむ化粧品にはラウリル硫酸ナトリウムが含まれていることもあります。